【気になってる以上、好き未満】140字小説(4本入)

コンビニの女子高生

 

 

コンビニで買い物をした。

どこかで見たことがあるような可愛い店員だった。

次の日もコンビニには、同じ店員がいた。

店を出るとき振り返ると、目が合った。

「同じ電車ですよね」

彼女はそう言った。

 

翌朝の電車、彼女は僕の隣りに座った。

「これから学校、かな?」

「は、はい」

この微妙な関係が続いてくれればと願う。

 

 

 

強くて弱い先輩

 

 

「前を歩いてよ!」「気ぃ遣ってよ!」と強い口調で彼女は言う。

さすがにイラっと来て、僕は走ってみた。

彼女は大慌てで追ってくる。

そして袖をぎゅうっと掴んで「行かないでよ」と泣きそうな顔で言う。

 

普段はすごく強いバイトの先輩、暗い道はどうしても無理らしい。

そこがなんだかグッときて、好きだ。

 

 

 

同窓会

 

 

何年かぶりの帰郷。

同窓会のはがきを持って階段を駆け上がった。初恋のあいつに会うために。

しかし何かがおかしい。誰もいないし店は真っ暗。慌ててはがきを確認する。

その時、背中から声がした。

 

「あたしだけじゃなかったんだ。日にち間違えたの」

振り返ると、あいつがいた。

「二人で同窓会しよっか」

 

 

 

 不愛想な不器用

 

 

レジの彼女は不愛想だった。

「380円です」

500円玉を出す。

彼女は素早く打ち込んでいく。

 

「あっ」

「えっ」

 

ディスプレイ表示される『5000』の数字。

「すっすみま、レシートがっ」

彼女は誤ったレシートを捨てるか僕に渡すか悩み、苦笑いを浮かべてお釣りだけ渡してきた。

 

明日もこの店に行くと決めた。