もうひとつのタクシー

仕事中にタクシーを拾った、はずだった。気が付けば真っ黒な暗闇を突き進んでいるタクシー。そして初老の運転手は言う。「人生で一番楽しかったことは何ですか?」 俺はこのタクシーの行先を知らない。

「分かってるでしょ」

“妖精さん”は雨が降ると決まって僕の前に姿を現した。そして優しい声で「分かってるでしょ」と言う。その言葉の意味も僕自身のことも、僕は何も分かっていなかった。

恋人と青い雪

その雪は、本当の気持ちを映し出してくれた。空から降る本音に、僕は向き合えたのだろうか。

年末の静かな夜に

『女の幽霊が出た』 そう噂された教室へ、僕は真夜中に足を運ぶ。暗闇の教室で、ぷつんと切れた初恋の糸を、僕はやっと見つけた。

闇の住人

1日に1回だけ、その時間は突然訪れる。そして眩しさに慣れないまま、僕と君は離れ離れになるんだ。

彼女と僕の“音”

彼女は僕が弾くピアノの音が好きだ。だから毎日、僕らは昼ご飯を音楽室で食べる。

彼女と僕の毎日

今日の終わりに僕は思う。「明日はどんな君に会えるんだろう」

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欲望を買う男【後編】

変わらない毎日に疲れた白井は、バーで“夢を売る男”に出会う。欲望を満たすことを金で買い続けた白井の毎日は、180度の変化を遂げる。【後編】